診断と治療

喘息には単一の検査法はありません。医師は、病歴、身体検査、そしてスパイロメトリー（呼気量と呼気速度を測定する検査）などの肺機能検査に基づいて診断します。

喘息に完治する治療法はありませんが、適切な治療を行えば非常に効果的に管理でき、充実した活動的な生活を送ることができます。治療には通常、主に2種類の薬剤が使用されます。

長期管理薬（予防薬）：炎症を抑え、症状を予防するために毎日服用します。最も一般的なのは吸入コルチコステロイド（例：フルチカゾン、ブデソニド）です。

速効性（レスキュー）薬：喘息発作時に、緊張した気道筋を弛緩させることで速やかに症状を緩和するために用いられます。通常は、サルブタモールなどの短時間作用型β刺激薬（SABA）が用いられます。

喘息管理の重要な部分は、医師と相談して個別の喘息行動計画を作成することです。この計画書には、毎日服用する薬、症状の悪化の見分け方、発作時に取るべき対策（救急医療を受けるタイミングを含む）が詳細に記載されています。

喘息とともに生きる

効果的な喘息管理は薬物療法だけにとどまりません。

トリガーを特定して回避する: 既知のトリガーにさらされることを最小限に抑えるように努めます。

呼吸をモニタリングする: ピークフロー値 (肺から空気がどれだけスムーズに排出されるかを示す指標) を定期的にチェックします。

予防接種を受ける: 毎年インフルエンザの予防接種を受け、肺炎ワクチンを最新の状態にしておくと、発作を引き起こす可能性のある病気を予防できます。

活動的に過ごす：定期的な運動は心臓と肺を強化します。運動誘発性の症状を管理するには、医師と相談してください。

緊急援助を求めるべきタイミング

以下の場合は直ちに医師の診察を受けてください:

速効性吸入器を使用しても痛みが軽減されないか、または痛みの軽減効果が非常に短時間しか持続しません。

ひどい息切れがあり、ほとんど話すことができず、唇や爪が青くなります。

あなたのピークフロー値は、行動計画で概説されているように「レッドゾーン」内にあります。